MYK

Miyakojima, Okinawa/May. 2023
 不思議な縁だとおもう。食品加工業を営む事業主が商談に訪れた果物農家との雑談の中で所有している建物の一階が空いているという話から「では、其処を借りて飲食店を作りましょう」という展開に。そして我々に声が掛かり、打ち合わせを進めていくと事業主と同時期に上海で過ごしていたことが分かった。
 神戸から1455km 南に浮かぶ宮古島。現地調査の後に地元の建材店、ホームセンター等を廻ってみると普段使っている建材とは異なることが判明。材木の寸法や樹種どころか室内でも防蟻処理している材料を用いるとのこと。そもそもシロアリの種類が違うらしい。無いものは神戸で仕入れ、日本、中国、タイで様々な装飾品を制作しそれらをまとめて40ftのコンテナに積み海上輸送。神戸の業者と宮古島の業者の混成チームが現地で作り上げていく。結果的に延べ20日ほど宮古島に滞在したが宮古島の文化と打ち上げ翌日に初めて訪れた海の美しさには驚いた。
 夜の帳が下りると此処は、ひょっとしたら何処かですれ違っていたかもしれない上海租界の一角のようだ。
 
Photography:S.Yamashita

島中華 蒸籠工房 宮古島本店
〒906-0012 沖縄県宮古島市平良西里607-3
TEL:0120-18-6688

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